食の雑学 割り箸の種類と日本文化 補足10
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千利休

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So What

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日本の割り箸の種類
割り箸
名 称 材 質 特    徴

 元禄(げんろく)箸  高級品:檜 割り箸
 普及品:白樺、アスペン材、竹
特徴・用途: 角を切り落とし、溝を入れて割り易くしたもので、断面が八角形が 2つ並んでおり、まるで元禄模様に見えるところから、その名がついたと云われる一般的な割り箸です。明治20年頃に奈良県吉野郡下市町で開発され、流通量の最も多い形状です。

 天削(てんそげ)箸  高級品:杉、檜 割り箸
 普及品:
特徴・用途: 箸の持ち手側の片側を斜めに鋭角的にカットし、材質の木目を強調したもので、箸の先を丸く加工したものが多い。大正5年奈良県吉野郡で考え出された高級料亭やお客様のおもてなし用。

 利休(りきゅう)箸  高級品:吉野杉 割り箸
 普及品:エゾ松、アスペン材、竹
特徴・用途: 千利休が考案したとされる卵中(2本に割れていないで中ほどでくっついているもの)を元にデザインされ、箸の真中が最も太く、両端になるに従って細くなっている。茶の宗匠「千利休」が、茶席で客をもてなす時 に愛用したと伝えられています。明治末期に奈良県吉野郡下市町で開発された。

 丁六(ちょうろく) 割り箸
 普及品:
特徴・用途: 中溝も四方の面取りも一切されていない最もシンプルなもので、よっぽど安っぽいものでないと使われません。最近は100膳で100円程度で、木の油が抜けきらず油臭いものが多い。

 小判(こばん)箸  高級品:吉野杉 割り箸
 普及品:白樺材、アスペン材
特徴・用途: 箸の手元部分の切口が小判型に見えることから命名された。割箸としては最も古く明治10年に 奈良県吉野郡下市町で開発されました。元禄箸と同じく用途の広い一般的な割箸です。

 竹割(たけわり)箸  高級品: 割り箸
 具救貧:
特徴・用途: 九州の熊本県南部から鹿児島県北部の豊富な竹材を利用し開発されたもので、油を吸わない性質があり、揚げ物や鍋物に向きます。特に中華料理店では好まれる傾向があります。太めで割り易く、値段の割には高級感もあるので人気が高い箸です。最近は中国からの輸入品が大勢を占めます。   

 丸(まる)箸  高級品:柳(みずき) 割り箸
 普及品:アスペン材
この箸は、利休箸同様に一本ずつの組箸で、お正月用として古くから使われ、中太両細の俵型で、断面は全ての部分で丸型になっています。

森林破壊に直結しない日本の割り箸

最近では流通している割り箸の殆どが海外の木材を原料とし、割り箸の流通の増加は原生林の伐採に繋がり、地球環境を破棄すると非難されてきました。つまり、温暖化防止への関心の高まりと共に、森林の無闇な伐採は、二酸化炭素吸収を阻害し、地球環境を悪化させる要因の一つとして危惧されているからです。
確かに森林は光合成により炭酸ガスを吸収し大量に酸素を放出します。このことは誰もが知っていますが、何故か夜は逆に酸素を吸収し炭酸ガスを放出すると言うことは余り知られていません。不思議です…
つまり、酸素と炭酸ガスの関係だけで地球環境語ると、その効果は±ゼロで説得力を全く持ち得ません。ところが
視点を変えて見ると、全く別の側面が見えてきます。
森林はよく水がめに例えられます。森林を喪失すると、大地は雨水を保持できなくなります。森は網の目のように張り巡らされた木の根に、多くの雨水が囲い込みます。この水は徐々に放出され、一気に流れ出すことはありません。ところが森を失った大地はこの水を貯め込むことができず、大雨の度に泥水化してしまい、表土を簡単に流失させてしまいます。
日本の場合は、表土が1センチ育つのに約10年かかると云われています。10センチで100年、1メートルではなんと1000年もの年月を必要とします。簡単に流失してしまう表土には、多くの微生物が住み、森林を育んだ豊富な栄養を含みます。森林から放出される水には、豊富なミネラルが含まれ、大地を潤わせ。その流れ込む先の海で、多くの生物を育む基礎を作ります。実際に森を失った島は海辺の生物が急激に減少することが確認されています。地球環境を悪化させる大きな要因は森の減少より、むしろ石炭や石油から発生する二酸化炭素です。
日本の割り箸は主に間伐材を有効利用することで、森林資源の無駄遣いを防いでいます。割り箸の文化は、日本人の感性が生みだし、護り続けてきた民族の誇りです。この習慣を続けて行く為にも、無秩序に森林を伐採し割り箸を生産する、海外メーカーからの調達を止め、高くとも国内産を使うようにするか、「My箸」を持ち歩く時代が来ているのかも知れません。
割り箸は使い捨てで、普通は再利用しません。(一部飲食店では使用済みの竹割り箸を利用して竹炭を作って販売しています)多くの人が利用する飲食店では、衛生上も優れたアイテムだと言えます。
然しながら、千利休の時代に生まれた割り箸は、1本1本主人が削り、客人を迎える時間を見計らって水に浸し、箸を適当に湿らして使われました。手に馴染むことと乾燥した箸の表面に食べ物が付着しないようにする為です。そこには客人を迎える心遣いと配慮、そして日本の美意識が溢れていました。翻って今の飲食店にこのような割り箸の意味を知って使っているところがどれだけあるでしょうか。
湿気を含ませることで、雑菌が増殖し易い環境を作り出してしまう衛生上の問題もさることながら、いちいち洗う面倒臭さが優先されていると言うのが「真実」でしょう。

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